避難者親子とのピザパーティー、報告です。

大人5名、子ども7名で、こじんまりと和やかに、そして深く、濃厚な
お話会となりました。


どこから報告すればよいのやら・・・。
いっぱい話したので、私なりにまとめてみます。


どうやらみなさん、今後の事というよりも、「今、何をどうすればよいのか。」ということを模索していらっしゃるようです。


今、福島では「原発」や「放射能」といった話題に触れること自体、
「ヒステリー」だと思われる。暗黙の了解で「禁句」となっているようで、
避難するとなると、「みんなが頑張っているのになぜ?」と言われてしまったりもしたそうです。「自分がずるいように思えてしまう。」と。


「だけど、みんな考えは揺れているんです。毎日毎日、一喜一憂だと。
だけど、ずっと今まで暮らしてきた場所だから、友達もいるから、
仕事もあるから、福島が好きだから。だから、たとえ嘘であっても
安全だと言う国の情報を、信じたい。一生懸命信じようとしているんです。」と仰っていました。
そう話している間にも福島からのメールが届いていました。


仕事についても、上司は避難してすでにいないんだけれど、こんな事態になって仕事は沢山とれるはずだからと、従業員に出勤させていたり、
学校の教師も放射能は漂っているんだけれど、県がスタートさせてしまって、子どもたちも登校しているから、守らねばならない、仕方がない。といった具合なんだそうです。がんじがらめです。


私は初め、これからの現実的な側面のお話会になるのかなと想像していましたが、少なくとも、私がお会いした福島の方々は、被災地で暮らしておられる友人達のことに想いを募らせていらっしゃいました。


「とにかく信頼できる、現実的な情報が欲しい。自分たちはそこまでの知識はないし、調べるほどの心的余裕がないんです。」と。


避難できた方はどちらかというと、アクティブな方達なのかもしれません。


その他の話題は、

福島県選出の国会議員は何をしているのか?一度もメディアに出てこない!
・子どもの年間被ばく量を変えるなんて都合良すぎて悔しい。
・移住についての情報をどんどん流してほしい。
...・中部大学の武田教授の話が解りやすい。
福島県内の原発に対しての風潮を知ってほしい。
地震災害の復興支援は沢山あるけど、原発災害への支援はないに等しい。このままでは忘れ去られてしまいそう。
・・・等でした。


みなさん、やっと原発についての意見、情報交換ができて、良かったと仰っていました。話したくても話せないんだと。


やはり、意見交換は重要なようです。
今回の参加者数をみても、そして、原発被災者としての意見ととってみても、やはり話すことは大切だし、話したくても話せないというのが実情なのかと。


ですので、こちらから宿などへ出向いて行って、意見交換会をしてみてもよいのではないかと思います。
話したくなければ、きっと参加されないでしょうし。


・・・と同時に、避難受け入れ先から、被災地に暮らす人たちへの情報発信も必要ではないかと。それは、暮らしの情報はもちろんなのですが、避難されている方がどういった形で受け入れられているのか、どういったコミュニケーションをとっていて、どんなふうに避難暮らしをしているのか等、リアルな情報を、発信することで、「避難するかしないか」で心を揺さぶられている人たちへの選択材料にもなりえるのではないかと思われます。これは、避難している福島の方から被災地で暮らす福島の方への発信であると、尚よいとも思います。


混沌とした毎日の中ではなかなか良い考えなどは浮かびません。まして、放射能の恐怖におびえながらの暮らしでは、気持ちに余裕などはなく、私達がイメージするような復興アイデアなども想像すらできないでしょう。気分転換という理由であってもいい。とにかく一度、混沌の場から離れて見つめなおす。
そういった一時避難のススメがあってもいいと、私は思いました。


避難先へ意見交換プロジェクト(?)
避難受け入れ先から被災地への情報発信プロジェクト(?)
ご協力いただける方は「ねまりや 原田」までご連絡ください。
ちなみに私はパソコンが苦手です。うちのパソコンも相当ガタがきています。今も画面がゆれてるのー。もういやー。
どうぞ、御協力くださいませ。