土壁の再生作業

今手がけているこの小屋は元は牛小屋でした。
数十年前までの佐渡の田んぼには
人と牛が共に働く光景が残っていました。
牛は今でいう耕運機だったり、運搬車の役割を
担っていたのですね。

我が家に残されていた古いタンスの中からも
村人と牛がみんなでおすまししている写真が
出てきました。アップしたいけど・・・
どうやるのかな?


それはさておき、
いよいよ(やっとこさ?)土壁の再生にとっかかります。


伝授して下さるのはこの村の左官職人、8?歳の甚九郎じいちゃん。
海府(佐渡でいう海地方)の出身の方で、
気風のいい職人さん。
小さなころから左官の仕事がたまらなく好きで好きで、
学校が終わると、毎日一目散に現場へ駆けつけたほどだそうです。
「ほんとはもっとやりてぇ。」と言ってたよ。


まずは竹小舞を渡します。
助っ人はウーファー(旅人)のりょうくん。(&二歳児。あれ?何やってんだ?)



桁(ケタ)や貫(ヌキ)に軸となる竹を差し込んでます。



小舞と壁土の繋ぎとなる藁縄を編むように掛けていきます。
これ、子ども達にやってみてほしかったんだけどねぇ〜。
あまり興味をそそられなかった様子でした。残念。


こんな感じで。


写真下手ですみません。
縄の継ぎ目は藁と藁をからげます。
ほどけないんだなぁ、これが。藁は強い!



北側、完成。う、うつくしい・・・。

「このままでも充分かっこいいねぇ〜。」
「うーん、冬寒いけどねぇ〜。(笑)」


このあと、元々の小舞が腐ってぼろぼろになってたりして
足りなくなりそうだったので、
近所の荒れた竹林から10本程の竹を伐り出して来ました。
かぁちゃん、子ども三人抱えて行ったから
写真なんてとる隙なかったさ。


また今度、みんなで行こうね。